理念・沿革

1973年に誕生した「障害児地域訓練会」、1977年に誕生した「障害者地域作業所」にとって、安定的な活動場所の確保が念願となっていました。

それを実現するために1980年に制度化された運営委員会型障害者地域活動ホーム(以下「活動ホーム」という)は、横浜市独自の施策として整備されてきた障がい児・者のための活動拠点です。

中区本牧活動ホーム磯子区障害者地域活動ホームは、1982年に開設されました。
活動ホームは、地域訓練会や地域作業所の障がい児・者や家族、関係者とともに、障がい児・者のためのさまざまな活動を展開し、生活支援事業(一時ケア、ショートステイ、余暇活動支援事業、おもちゃ文庫)等、新たなサービスを生み出してきました。

また、各地で障害者地域作業所が生まれており、それぞれ小規模の特徴を生かした日中活動を展開し始めていました。

さらに活動ホームは、1995年度以降、「機能強化型地域活動ホーム」として新たな展開をすることになりました。活動ホーム内の地域作業所はデイサービス事業へ移行、生活支援事業が制度として確立しました。

また、このときに中区本牧活動ホームと近隣4つの地域作業所の運営委員会が一つに合流しました。それぞれの小規模の良さを生かしながら、組織基盤の強化を図る試みでした。

その後、2003年には支援費制度が導入され、軌道に乗りかけたところで、2006年には「障害者自立支援法」が施行されることとなり再び新たな転機を迎えました。私たちが実施してきた障害者デイサービス事業は、障害者自立支援法の施行に伴って廃止され、新法の事業に移行することが必要となりました。

そこで2007年、任意団体であった運営委員会を発展させる形で、新たにNPO法人を設立し、活動ホームの運営にあたることといたしました。

活動ホームの連絡組織である横浜市障害者地域活動ホーム連絡会では、すべての機能強化型地域活動ホームの法人化が完了して間もない中、今後の活動ホームの展望を検討し、2008年2月「機能強化型活動ホームの連結・連合に関する検討会報告」として構想をまとめました。
これは機能強化型地域活動ホームが時代の要請にこたえるべく、さらなる機能強化を目指して、運営組織を強化していく構想であり、具体的には、活動ホームを運営するいくつかのNPO法人を連結・連合していこうというものです。

2009年3月、その先行モデルとして、中区本牧活動ホームと6つの作業所を運営する「NPO法人なか」と磯子区障害者地域活動ホームと作業所どーなつを運営する「NPO法人はま」が連結・連合し、「NPO法人新」を設立いたしました。

2014年11月より、磯子区のグループホームはあとっこの運営を行っておりましたが、2018年4月より、「NPO法人はあと」が運営を行うこととなりました。

私たちは障がい児・者の豊かな地域生活を実現するために、これまで培ってきた活動ホーム・作業所の関係者、ならびに地域住民の皆様との絆を大切に継承しつつ、それぞれの長所を発揮し、高めあっていけるよう努めてまいります。

NPO法人 新